競輪のルール

競輪はとは、1レースで最大9名、最少5名の選手が先着を競いあう自転車競技です。なんと時速70km近いスピードで、選手同士が激しく競合いながらゴール目指す、アドレナリン必須の熱い競技です。競輪場のバンクは、合計約2,000mあります(各競輪場で大きさは異なります)この約2,000mを一番早く走行し、ゴールした選手が勝利します。

このように、基本のルールはとても単純に思えるののですが、競輪には他にも細かな決まりやルールがあります。そういったルールもおぼえたうえでレース観戦すると、より楽しめることでしょう。競輪は早く走る技術だけではなく、駆け引き、戦術も必要で、意外と頭を使う競技でもあり、奥が深い世界です。

また、事故や怪我をしやすい競技でもあるため、しっかりとしたルールが定められていて、違反プレーには厳しいペナルティが課せられます。重大な違反行為に対しては「失格」という重い処分がなされ、そう場合は、着位が剥奪されてしまいます。

【代表的な違反の例】

押圧

他の選手を内側に押し込んでしまうこと。

押し上げ

押圧とは逆に、他の選手を外側に押上げること。

斜行

斜めに走行して他の選手の進路を妨害すること。

内側追い抜き

外帯線の内側で前を走っている選手を内側から追い抜くこと。

【バンク(競走路)の各名称】

外帯線

バンク内側にある線2本のうち、外側の線。

内圏線

バンク内側にある線2本のうち、内側の線。

退避路

内圏線の内側の茶色い平坦部分。退避時に走行します。

バック・ストレッチ・ライン

バックストレッチ上の、決勝線からちょうど半周に引いてある線。ここを先頭で通過した選手にバック数が加算されます。

イエロー・ライン

バンクの中央よりやや下がったところに引かれている3cm幅の黄色い線。先頭を走行している選手がこの線の外側を一定時間走ると、失格となるおそれがあります。

ホーム・ストレッチ・ライン

バンクのホームストレート上に引かれた線で、ゴール線でもあります。ゴールまであと一周のホーム線を先頭で通過した選手には、ホーム数が追加されます。

30m線

ゴール線の手前30mに引かれている線です。最終周回でこの線を超えた後は、もし落車してしまっても、自転車を手で押して完走することが可能です。

25m線

発走線から25mの場所に引かれている線です。号砲から、この線に到達する前の競走が不適当であった場合は、再発走となってしまいます。